本記事ではIELTSバンド6.0を取るためのリスニング勉強法を紹介します。詳しい勉強法の解説の他に、おすすめの教材をまとめてみました。
バンド6.0は、留学したい/海外移住したいと思った人が目指すべきスコアです。アカデミックでは、多くの海外の大学で求められる入学基準です。ジェネラルでも、移住の際に多くの国が審査基準としているスコアです。そのため、多くのIELTS受験者は、バンド6.0が目指す基準スコア、ということになります。
ILETS バンドスコア6.0とは、どれくらいのリスニング力なのか
ILETS バンドスコア6.0のリスニング力は、ざっくりいうと以下の通りです。
ILETS バンドスコア6.0のリスニング力:
- イギリスの映画やドラマの内容を、6~7割理解できるレベル
リスニング力の力試しにおすすめなイギリスのドラマは、ベネディクト・カンバーバッチ主演の「シャーロック」です。登場人物の発音がクリアで、アクセントの特徴が掴みやすいです。
なお、IELTSバンド6.0またはそれ以上を取るには、イギリス英語のアクセントを聞き取る力が必須です。IELTSはケンブリッジ大学やイギリス団体などで共同運営されているため、リスニング内容にブリティッシュアクセントが多用されていることが理由です。
ILETSでバンドスコア6.0を取るためのリスニング勉強時間
必要な勉強時間の目安:
1日1時間の動画視聴 × 半年~1年程度
だいたい1日30分〜1時間を目安に学習を行い、早ければ3か月から半年、初心者の場合は1年程度かかります。
IELTSリスニングでは、たとえ英語熟練者でも、ブリティッシュアクセントにあまり馴染みがない人は慣れるまで時間がかかります。そのため、IELTSのリスニング学習には少々時間を要してしまいます。
目安としては、アメリカ英語のリスニング力が中・上級者の人でも3ヶ月~半年。イギリス英語だけでなく、アメリカ英語のリスニングに自信がない人は半年〜1年は学習時間を取ったほうがいいでしょう。
時間がある人は、より多くの学習時間を取ってもいいですが、無理のない範囲で学習していきましょう。
ILETSでバンドスコア6.0を取るための、具体的なリスニング勉強法
まずは、以下の「公式問題集」を購入します。残念ながら「過去問」はインターネット上に存在しないようなので、IELTSの問題を製作している団体が出版している、公式問題集を購入しましょう。
公式問題集を購入し、問題の傾向をつかみます。そのうえで、公式問題集以外に必要な、IELTSリスニングバンド6.0取るための勉強法をまとめてみました。
IELTS リスニング勉強法
- ディクテーション
オススメの勉強法は、英文字幕付きのニュース動画を使用した学習法です。特に、耳で聞き取った英文をそのまま書きとる学習法である、ディクテーションがおすすめです。
ディクテーションでは、英文の細かい部分が聞き取れるまで反復して何度も聞くことで、リスニング力向上につながります。また自分が聞き取れなかった単語や、聞き取りづらい単語を見つけるきっかけにもなります。
また、IELTSリスニングの問題の中に、住所や名前といった登場人物の情報を書き取る設問があります。ディクテーション学習を継続することで、リスニング学習だけでなく書き取り対策にも応用することができます。
さらに、ディクテーションでは一度英文を聞いた後、英文字幕に目を通しながら聞き取れなかった部分を何度も繰り返し聞くことで、リスニング力の向上につながります。こうした学習は、自分がどの単語や言い回しが苦手なのかがハッキリわかるので、復習もしやすいです。
とくにIELTSリーディングで出題される問題は、最初から最後まで聞かないと解けないものが多く、確かなリスニング力が必要です。例えば、8時に待ち合わせという答えに対して、受験者がその答えにたどり着くまでに異なる時間が問題の中に複数散りばめられています。確実に聞き取るためにも、自分の苦手な部分を認識して克服していくことが大事です。
ディクテーションの詳細についてはこちら。ディクテーションとは何か 効果を出す方法と、おすすめの教材/アプリも紹介
ILETSでバンドスコア6.0を取るためのオススメリスニング教材(公式問題集以外)
IELTSリスニング対策のおすすめの教材を、無料/有料の教材に分けて紹介します。
無料で使える!ILETSのリスニング向けおすすめ教材
- BBCニュース
- VoiceTube
●BBCニュース
イギリスのニュースサイトで、エンタメから政治関連まで幅広く揃えています。公式サイトやYOUTUBEでも配信されていて、イギリス英語の聞き取りトレーニングに最適です。また、インターナショナルにトピックを扱っているので、その他の国のアクセント学習にも有効です。
どちらもニュース動画がありますが、数分の短いものから30分超えの動画が配信されているYOUTUBEと比べ、公式は1分〜2分の短いものがメインになります。
BBCニュースは、短い動画を使って学習ができるという手軽さから、通勤・通学など日常生活の隙間時間を使って学習をするといいでしょう。普通に見聞きするだけでも効果的ですが、アクセントや単語一つ一つを気にしながら学習すると、より効果的な学習ができます。また大手メディアということもあり、正確な文法を聞けることもポイントです。慣れてきたら、文法の確認にも活用してみてください。
なお、公式サイトの動画は字幕がついていない動画があるので、慣れないうちはYOUTUBEで配信されている動画から始めることをおすすめします。
BBCニュースのサイト:https://www.bbc.com/news/uk
●VoiceTube
VoiceTubeは、無料で英語が学べる学習アプリです。アメリカ英語、イギリス英語に対応していて、トピックもインタビュー形式の会話から、ファストフードで頼むべきでない飲み物とは?といった興味深い内容ばかりなので、飽きずに勉強ができます。
トピックを選ぶと、動画と英文字幕の画面が同時に出てきます。もし音声の速度が速いと感じたら、速度調整機能を使うことで自分のペースで学習ができます。
一つのトピックに、単語学習機能や自分の音声チェック機能があるので、リスニングの学習をしながら、全般的に英語学習をしたいという人にはうってつけです。
VoiceTubeは総合的に学習ができるので、リスニングだけに留めずそのまま語彙を増やしたり、発音を矯正するなど幅広く学習してみてください。
VoiceTubeのサイトURL:https://jp.voicetube.com/
機能充実!ILETSのリスニング向けおすすめ有料教材
- TEDICT(基本無料)
- Netflix
- スタディサプリ
●Netflix
利用者数の多いNetflixですが、こちらはアメリカの動画配信サービスなので、多様な国の映画やドラマを豊富に揃えています。
Netflixは主に、ある程度のリスニング力をすでに持っていて、さらにステップアップをしたい人におすすめな教材です。字幕もついているので、より実践的なリスニング学習ができます。
Netflixを使う際は、最初は英語字幕で聞いて、日本語字幕で内容の再確認をするなどして両方を使い分けながら学習すると、自分の理解力を測ることができるので参考にしてみてください。
●TEDICT
TEDICTとは、TEDという動画配信サービスを利用して、ディクテーションを行うことができるアプリです。
TEDとは、ビジネス全般、IT技術、エンタメ、科学、国際問題など、
さまざまなテーマにおいて世界中の知識人によるスピーチの動画が集められた動画配信サービスです。
ディクテーションの勉強に便利な入力システム、再生スピードの変更、英単語一覧、日/英動画字幕など、さまざまな機能があります。基本的な機能は無料で利用することもできるのでおすすめです。
詳細は、英会話上達のためには「TEDICT」でディクテーションがおすすめ!(無料でできる)をご覧ください。
●スタディサプリ
スタディサプリは、一日5分から、英会話の学習ができるアプリです。ディクテーションはもちろん、スピーキングに必要なシャドーイングも行えるので、IELTSに必要な勉強を一通り行えます。
さらに、学習時間の記録や伸び具合などもひと目で分かるので、勉強のやる気も出ますね!詳しい機能や勉強内容は、7日間の無料体験にてぜひ試してみてください。
まとめ
IELTSのリスニング学習は慣れるまで少し時間がかかりますが、ここで紹介した学習法を参考に勉強してみてください。
特に、イギリス英語やその他の国のアクセントや言い回しを学習することは大変かもしれませんが、英語力の幅を広げることにもつながるので、ぜひ楽しんで学習してみてください。